「1分スピード記憶」勉強法
宇都出雅巳氏の『「1分スピード記憶」勉強法』を買ってきたので、内容をまとめておくことにした。
- 作者: 宇都出雅巳
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/04/06
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 23回
表紙には、「受験、英語習得からMBAまで・・・・短期間で実現!」と書いてある。
(ほんまかいな?)
なんと、著者の方は、東大現役合格の賢い人ですわ。
内容は5章に分けられている。
第1章 「記憶力」は誰でもかんたんに、すぐ高められる!
第2章 最速で覚えて、ずっと忘れない「記憶したがる脳」に変わる法
第3章 記憶しながら早く読む!「1分スピード読書法」
第4章 資格試験・大学受験も最短でクリア!「1分スピード試験勉強法」
第5章 楽しみながら確実に上達!「1分スピード英語勉強法」
第1章は、”記憶力”を鍛えるメリットや「記憶力が悪い人はいない!」などとモチベーションを挙げる内容ですね。
そして、「記憶の秘密は、くり返しなのです。」と断言している。
問題は、そのくり返しの方法ということだろう。
「初対面の人の名前を覚えるコツ」では、「相手の名前を聞いたら、すぐに呼びかける。頭な中でもいいので「○○さん」「○○さん」とくり返すだけでも、覚える可能性アップ!」と書いている。
また、「記憶が定着するメカニズム」についての説明もある。
”短期記憶”から”長期記憶”に移すと記憶が定着する。そのためには、くり返しが不可欠と書いている。
年を取った人が覚えられなくなるのは、類似の知識・経験が豊富になったため、繰り返す回数が格段に減少することが、その原因としている。
それで、なぜ繰り返さないと記憶しないのかというと、人間の記憶には、厳密さより、むしろ、曖昧さや柔軟性が必要だからです。一度で正確に記憶できないから、社会生活を無理なく営むことができる。
テレビで「アンフォゲッタブル」というすべての記憶が残ってしまうという障害を持つ女性刑事の番組がありましたが、嫌なこと悲しいこと、苦しかったことをいつまでも忘れることができないのは苦しいでしょうね。
そこで第1章のポイントして、「くり返しを楽にするテクニックのマスターが、楽に記憶するための一番の近道です!」となっていて、この後の章でその方法が説明されていくのでしょう。
第2章も、具体的な方法でなく、「1分スピード記憶法」のポイントについての説明です。
<6つの重要ポイント>
- 「一度に覚える量」を減らす。(量)
「一度に覚えられる量」には限度がある。人間には”ワーキングメモリ”と呼ばれる、一度に7個程度しか覚えられない短期記憶の領域があり、この短期記憶を繰り返すことによって、”長期記憶”になる。最初から多くの量を覚えることは難しい。 - 最初は「ざっくり大雑把に記憶する」。(質)
楽に繰り返すためには、スピードが大切。最初から細かいところまで記憶しようとすると時間がかかり、記憶のポイント、繰り返すことができなくなる。そこで、”記憶の質”を、粗く大雑把にして、「ざっと覚えて」しまうことが重要。 - 記憶したら、ただちに繰り返す。
人は時間とともに覚えたそばから忘れていくので、覚えているうちに繰り返すことが大切。
「覚えてすぐ」「忘れる前」が記憶定着のカギ。「覚えてすぐ繰り返す」習慣をつけることが、くり返しを楽にし、効率よく記憶するために有効。 - 細かく、たくさん覚えていく。
くり返す中で記憶が定着してくれば、それに合わせて、量を増やし、細かく見ていく。
また、最初に質を粗くしたものは、少しずつ細かいところを確認し、記憶していく。 - 絵や映像に、イメージ化する。
記憶したいものを絵や映像に結びつけると、瞬間的にイメージが浮かび、忘れにくくなる。
イメージの力は強力で、言葉だけでは覚えられないものも、あっという間に記憶することが可能。
言葉で覚えるのが難しい単語でも、その単語をイメージと結びつけると覚えられる。 - 「知識」や「情報」を経験する。
自分自身が実際に経験する度合いが強ければ強いほど、記憶に強く刻み込まれる。
- 誰かにすぐ話す。
- 「想像」で体験してみる。
ここまでが、具体的な方法論に入る前の、基本知識のような部分ですね。
第3章は、「1分間スピード読書法」で4つのステップがあります。
<つづく>